L-H-L 2017 仏・新聞掲載インタビュー記事
Les Sables – Horta – Les Sables 2017
レース前、フランス地元紙にインタビューが掲載されました。
2017.07.01-02
地元新聞:Les Sables (Ouest France)
記者: Françoise ETOUBLEAU
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《掲載記事要約》
「日本には1000マイルを超えるようなダブルハンドレースはありません」
今週の日曜日、北田浩はSables-Hortaのスタートをきる。50代の北田はCo.Skipperで、26歳の志賀翔太がソロレースに繋がるようなオーシャンレースの経験を積むことができる事を喜んでいる。
~出会い~
Vendee GlobeのポンツーンにはKIHOが舫う。KIHOのKIは北田の奥様の名前の一文字、HOは娘さんの一文字から名付けられた。この漢字には貴い帆という意味を持つ。この素晴らしい艇名はそのまま北田の情熱を物語っている。26歳の志賀翔太Co.Skipperとダブルハンドで挑むこのチームは第6回開催を迎えるSables-Hortaに参加する19艇の内の1艇だ。
北田にとってもLes SablesのClass40レースにとっても初めてとなる。今まで日本人のエントリーはなかったためだ。北田にとって今回のレースがフランスで開始した初めての競技レースではない。2017年Normandy Channel Raceは15位でフィニッッシュし、2016年にはTransat Quebec-St-Maloに出場している。ではなぜ今回のSables-Hortaなのだろうか?「日本には長距離のシングルやダブルハンドヨットレースがない。ヨットレースはフルクルーがメインなのです。
~良い時間を過ごしたい~
北田の目標?「Vendee Globeに出るかを質問しないでくださいね。私は答えませんよ」
先回りしておどけた北田はユーモアのあるシーマンだ。化学関連会社の代表を務める53歳、北田の唯一の野望は「良い時間」を過ごすことだ。特に今回の参加では、志賀がオーシャンレースに参加できることを非常に喜んでいる。北田は志賀を以前から知っていたわけではない。SNSを介して26歳の青年と交流を持った。北田は日本北部の青森に住んでおり、志賀は東京近くの神奈川の出身だ。約720マイル近くが二人を阻んでいる。この距離は日本で2年毎に開催されるもっとも長いヨットレースと同じという。これは何かのサインではないだろうか。
日曜日から彼らはアシスタントなしに2540マイルを並んで帆走る。7mサイズのヨットでJ24チャンピオンカップしか知らない志賀にはすばらしい経験だ。オルタでは先輩の西村一広62歳に復路のバトンを渡す。西村は志賀の尊敬する人物で、「二人は東京の同じ大学で海洋学を学んでいた。」
北田と志賀は火曜日にSables-到着以来、二人ともレースモードである。彼らに残された課題は多い。スタートの日曜日13時までに難関なポイントを知るためにレースコースを学ぶこともその1つだ。
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